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秘密の派遣業務

第9章 所長室にて

次の日、身支度を整え私は桐沢さんに付き添われて所長室に向かった。

所長「…落ち着いたかな?」

所長は私を見ると優しく問いかけてきた。

紗江「…はい…」

桐沢「……………」

チラッと桐沢さんを見る。
さっきから何故か無言で少し怖い顔をしている。

それだけで堪らなく不安になっている自分に気付く。

(…駄目…しっかりしなきゃ…桐沢さんに甘えるのは間違ってるんだから…)

ふと見ると社長が所長の横から私をじっと見つめていた。

(…どうして…あんな目で私を見るんだろう…)

社長の目は何かに耐えているように見えた。

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