テキストサイズ

私の掏明くん

第11章 いざ結婚式へ



千尋「ハァハッ…あっ掏…あぁ…」

掏明「…」

千尋「!!」


無表情、無感情で
千尋の事を見つめていた掏明
だけど一瞬、一瞬だけ頬を緩め千尋に笑
いかけ
その場から
去ってしまった…


千尋「…って…」

伸一「どうした?」

千尋「…待っ…て…行かないで…」

伸一「俺はどこにも行かない、ここにい
るよ」

千尋「待っ…待って!!」

伸一「千尋!?」

千尋「ッ…」


気がついたら
掏明の後を追いかけていた
さよならと言われたわけではない
気を利かせ、その場から去っただけかも
しれない
だけど嫌な予感がした
掏明と二度と会えなくなるような…


千尋「掏明!!掏明、どこ…」


必死に声を上げ
人目も気にせず叫び続けた千尋
すぐに後を追いかけたが掏明の姿は見当
たらず
探そうにも
掏明の姿は自分以外の人には見えない為
完全にお手上げだった


千尋「…掏明」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ