
私の掏明くん
第23章 嬉しいけど悲しい
良人「夕飯、一緒にどうですか?東矢の
事で話したい事もあるし…」
千尋「…はいっ」
あまり気乗りはしなかったが
誰かと食事するのは久しぶりだった為
良人と一緒に
食事をする事にした
良人「東矢の事、聞いてる?」
千尋「はいっ…意識が戻って今は元気に
暮らしてるって…あっごめんなさい、私
佐藤さんに連絡するの忘れて…」
良人「気にしないで、貴子さんから連絡
もらってたから」
千尋「…すいません」
良人「東矢は元気になったのに千尋さん
は元気ないみたいだね」
千尋「!!」
良人「俺で良かったら相談、話し聞くだ
けでも出来るよ?」
千尋「…ありがとうございます、でも私
は元気ですから」
良人「…」
良人の気持ちは嬉しかった
だけど掏明との嘘のような現実の話しを
話せるワケもなく
何でもない
平気なフリをするので
精一杯だった
