テキストサイズ

私の掏明くん

第10章 来客中



颯太「姉貴、姉貴」

千尋「…んん…もう少し寝かせてよ」

颯太「寝るのは勝手だけど俺、ちょっと
出かけてくるから」

千尋「…はいはい、わかったから」

颯太「あっ、そうだ」

千尋「何、お金ならあげないからね」

颯太「姉貴、彼氏と別れて一人で寂しい
のはわかるけどさ…」

千尋「…何よ」

颯太「俺がいる時くらい我慢しろよ」

千尋「我慢、!?」

掏明「昨日のやつ、聞かれてたみたいだ
ね」

千尋「えっ!?あっ、あれは」

颯太「早く新しい男見つけろよ、それじ
ゃ行ってきま~す」

千尋「颯太待って、違う!!あれは」

掏明「行っちゃったね」

千尋「…はぁぁ」


昨晩の事
颯太は寝ていたし
イヤホンをして音楽を聞いていた
多少、声を出してもバレる事はないと思
っていたが
千尋が予想以上に声を出し
知り合いの名前を何度も連呼した為
結果的に隣で寝ていた颯太を起こしてし
まったようだ…


ストーリーメニュー

TOPTOPへ