テキストサイズ

不器用なタッシュ

第9章 霹靂

香織は諸に驚いた顔見せる。


本当に顔に出易いよな…。


「車…買ったの?」
「あぁ、先月に、賞金も出たし」


正直嬉しくって指で鍵を回しながら笑みがこぼれちまった。


「そっか…入賞してたね…おめでとう…」 


「特賞は、退がしたけどな…」


「でも…凄いよ…いい作品だったと思う」


トックン…


久々に胸に広がる…
鮮やかな色彩…。


その時の香織の顔は、本心で言ってくれてると思った。


「そう?じゃあ、お祝いしてくれる?」


願望と賭けの言葉を投げると


「えっ!ご、ゴメン!今日は友達の家で中華パーティーをやるから!」


焦って言い訳をする香織。


やっぱり…金曜日は何かあるんだな…。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ