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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

「あ~?誰あんた?」


「私、土屋巴(つちやともえ)。街の広報で須永くんの作品紹介されてたでしょ!」


「それが?」


用件は、なんだよ!


俺のつっけんどんな態度に土屋とやらは


「何かナイフみたね…。」


そう言ってクスリ、と笑った。 


「え…。」


何、こいつ…。


ちょっとムッとしたが、少し気になった。


「あんたも描くの?」


「一応ね。だから同い年の人が入賞したのは気になったの。」


「ふ~ん…。」


俺らのやり取りを見てた安岡は


「嘉之…先に行ってるなぁ。」


気を使いって場を離れようとする。


「俺も行くよ。」


一緒に行こうとしたら、


「私と付き合って!」


土屋が、言い放った。

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