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不器用なタッシュ

第3章 高校時代

「旨そう!サンキュー!」


不思議と、自然なスタイルでいられた。


「へぇ~そんな年相応の表情するんだ!」


「はぁ?どうゆう意味?」


「何か大人びて見えるからさ!可愛げある表情も見せないし。今日の嘉之、面白いわ!」


ニコニコしてる土屋も珍しいけどな。


マネキン効果かな?


女って、やっぱり現物に弱いのか?


朝から変な緊張感があったから、空腹に甘いケーキがやたら美味しく感じる。


「土屋の部屋って不思議だよな。」


「うん。良く言われる~。私には普通なんだけどね!」


普通か…多分、普通じゃないよな。


マネキンの存在が自然と収まってるし!


本棚には画集が、沢山並んでいた。


まさに土屋そのものの世界だな。


「嘉之~。」


「あ~?」


観察しながらも、ケーキに夢中になってると。


「時間あるから…しよっか。」


しよっか…って?


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