
不器用なタッシュ
第19章 エピローグ
イタリア、ラツィオ州――――。
アトリエは州都ローマがあるこの州に用意して貰えた。
そして俺がイタリアに来てから、一か月が経とうとしていた――――。
「Ciao Yuki. Ti sei abituato a vivere qui?
(やあ、ヨシユキ。ここの暮らしには慣れたかい?)」
「Ciao. Aa……Mi sto abituando.
(こんにちは。あぁ……慣れてきたよ)」
「È stato bello! Non esitate a dirlo se succede qualcosa.
(それは良かった! 何かあったら遠慮なく言ってね!)」
「Si ……grazie.
(はい……ありがとう)」
アトリエ兼アパートメントの管理人さんは、いつも気さくに声を掛けてくる。
最初は抵抗があったけど、お国柄もあるし少しずつ受け入れた。
このアパートメントはトランスの取引先に所属する画家か数人住んでいるのもあって、異国でも安心感があった。
ちょいちょい住人が集まって、飲み会まで開かれる。
正直、面倒臭かったが一人でいると気持ちが沈むだけだから、気を紛らわすのには丁度良いのかもしない。
そのお陰もあってか、割と早く馴染めてしまった――――。
アトリエは州都ローマがあるこの州に用意して貰えた。
そして俺がイタリアに来てから、一か月が経とうとしていた――――。
「Ciao Yuki. Ti sei abituato a vivere qui?
(やあ、ヨシユキ。ここの暮らしには慣れたかい?)」
「Ciao. Aa……Mi sto abituando.
(こんにちは。あぁ……慣れてきたよ)」
「È stato bello! Non esitate a dirlo se succede qualcosa.
(それは良かった! 何かあったら遠慮なく言ってね!)」
「Si ……grazie.
(はい……ありがとう)」
アトリエ兼アパートメントの管理人さんは、いつも気さくに声を掛けてくる。
最初は抵抗があったけど、お国柄もあるし少しずつ受け入れた。
このアパートメントはトランスの取引先に所属する画家か数人住んでいるのもあって、異国でも安心感があった。
ちょいちょい住人が集まって、飲み会まで開かれる。
正直、面倒臭かったが一人でいると気持ちが沈むだけだから、気を紛らわすのには丁度良いのかもしない。
そのお陰もあってか、割と早く馴染めてしまった――――。
