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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

改めて土屋は、気さくに話せるんだな。


女友達としては、いいかもしれない…。 


彼女って言っても今更だしな。


トクン…。


一瞬、昨日の渡辺香織が思い浮かんだ。


あれ…?


「嘉之~久々だから、しない~。」


「えっ…何?」


我に返ると


「何、思い詰めてんのよ!久々に嘉之とエッチしたいんだよね~。」


こいつ…本当に相変わらずだ!


サラッと言うなよ。


「はぁ…気分じゃないんだけど…。」


「え~!さっきヤリ捨てしてるって安岡ちゃんから聞いたよ~!」


なっ!あんにゃろ!


「なら、出来るっしょ!ソコに愛が無くても…。」


土屋の目が、妖しく揺らめく。


『愛が無くても…』


「ふっ…ひでぇな…オマエ。」


「ふふ…ヤリ捨てよりましよ。」


はは…何とでも言えよ。


俺は、土屋の腕を引っ張り、強引に唇を重ねた。


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