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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

「久々だから、もっと話そうよ!明日は個展も休みでしょ!私も休講だからさ。」


俺は笑ってる土屋をジッ見る。


「たく…本当に、相変わらずだな…。」


苦笑いして、土屋の頭を小突く。

 
「嘉之が東京に来たの嬉しかったんだよ!」


「へぇ~。」


トクン…トクン…。


また何か、落ちてキタ。


そして、土屋のアパートに一緒に歩き出す。


電車に乗って30分ほどで最寄り駅、23区外の大学に通い易い場所。


中に入ると、実家程ではないが相変わらずなインテリアセンスだった。


「流石にマネキンは、持って来れなかったわぁ~。」


「まぁな…持って来ないだろ。」


そんなのあったら、彼氏出来たら引くんじゃねぇ?


「は~い!改めて乾杯!」


「はいよ~!」


「何!そのやる気無さ!だから彼女出来ないんだよ!」


「余計なお世話だ!」


そしてお互いに、笑い出す。


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