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君と描き始める未来に

第7章 ひたすら滝島目線

佐伯を引っ張り、パーティー会場の外に出て人目が付かない所を見つけて、手を離した途端…


「滝島さん!何よっ!」


キレてるし!


「何よは、無いだろ~。佐伯さん現実見えてるの?今日、結婚式だよ?」


らしくなく?真剣に強気で話す俺!


「そんなの…言われなくても馬鹿でも解るわよ!」


あんな浮かれて、『今日の今日で…』とか言ってたクセにか!


「佐伯ぃ~。同期だからお前の気持ちは、知ってたよ…。」


「え…。」


佐伯は、少し泣きそうな表情をした。 


「俺はな。小田切は…最近ようやく解った感じだろうな~。」


「く…本当に解ってなかったのかしら…演技じゃなくて。」


解っててあの態度だったら、余計凹まないかい?

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