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君と描き始める未来に

第7章 ひたすら滝島目線

「だって佐伯さんと中々一緒に飲めないじゃん!新人の頃、同期で集まってたのが懐かしいねぇ~!」


とにかく理由付けて、この場から撤収だ!


「ちょっ!私、小田切さんと約束を…。」


痛いぞ~佐伯!
こんな危ないキャラだったんだ。


「約束~?小田切~何の?」


敢えて、振ってみた。


「今度みんなでミーティングして、意思あわせした方がいいかなって!」


「なっ!ミーティングですか!」

 
現実を突き付けられて、顔が歪んでるな…。


恋は盲目と言うか…滑稽になってくる。


この恋を引かせるかな、今しかない。


「畏まり!小田切っ!今日は仕事の話抜き!愛しの香織ちゃんとのラブラブ記念日なんだから!姫と離れるな!」


悪いけど…俺は小田切優先だから!


やっと見れた、小田切と香織ちゃんの一生に一度の記念日を楽しく幸せに過ごさせてやりたい。


正直、佐伯が犠牲者とは思ってやる程、人間も出来てないんだよ。

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