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君と描き始める未来に

第7章 ひたすら滝島目線

「え~本日はお日柄も良く~。お天道様にも見守られ、これも偏に志信くんの香織さんへの愛の成せる技かと思います!御両家の方々、おめでとうございます!」


脈絡の無い前置きに、親族も唖然としている。


何より小田切の顔が、凄い事になってるしぃ~!


「志信くんとは、同期入社からの腐れ縁で、いく先々に小田切現るの如く常に、一心同体でお互いが陽となり影となり…支え合ってきました!香織さんと結婚されても、会社でのパートナーは僕が勤めさせて頂きます!だから香織ん、安心してね!」


香織ちゃんは、腹を抱えて笑っているが、小田切は明らかに不機嫌だなぁ~。


俺の愛情なのに、酷いぞ!


「志信くんは、見てくれは勿論イケメンで、仕事もバリバリこなし、同期の間でも出席頭!気遣いも素晴らしいく、会社での人望も厚く、ちょっとスケベなところも含めて、尊敬しております!」


アッハハハ~!と、会場は更に盛り上がってくる奥で、佐伯だけはハンカチで顔を押さえて俯いている。


小田切は…へへへ…頬がひきつり始めた。

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