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君と描き始める未来に

第2章 指輪と混乱と我慢

「志信~お風呂、空いたよ~!」


温まって火照る香織の頬が、うっすら桜色している。


ドクンッ!


ヤバい…相当、溜まってる気がする…。


勝手に身体が、動きそうになる。

 
誤魔化すかの様に


「母さんたち…いつでもいいって…。」


髪を拭き、ニコニコしながら香織は


「本当~!じゃあ、今度の土日にする?」


「うん…有り難う。宜しく頼むね!」


「は~い!」


確かに夫婦だけど…基本的、香織は無防備過ぎるのかも…。


体調を考えると、無理させられないし…。


しばらく、キスだけで我慢だな…。


はぁ~耐えられるかな…俺。


「志信~?どうしたの!ため息吐いて、何か言われたの?」


無意識に、してしまった!


「あ…ううん!また呑まされるかなって!」


嘘だよ…。


「風呂入ってくるよ…。」


「う…うん。タオル出しとくね。」 


グッタリしてる俺を香織は不思議そうに見詰めながら、そう言った。


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