えっちな「やみのおうへのみち」
第2章 「闇の斬撃――双刃操る死の少女」
「生憎、信仰する神はただ一人、この俺自身に宿る高貴なる魂、神にも等しいこの魂のみだ。そして身辺整理といったって、俺は何にも持ち物がない。本当だ、目白のアパートに来てもらえば分かるが、ちゃぶ台、布団一つもない。あそこでは俺は毎日床に転がって寝てる。何でそんな生活をしているかって?それはまあ今はどうでもいいだろう。親族は俺は持っていないから遺言も何も残すべきものは無いし、俺はどの組織にも束縛されないから、挨拶すべき上司もいない。俺は自然に感謝せず、ただ怪しい地獄の使者の笑みを待つばかりの人生だ。分かったか」