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あなたがいてくれたから。

第20章 抱きしめられたら



俺はその小さな体を後ろから抱きしめた。


「ん?斗真君?どうしたの?」


奈美の体は凄く細い。

俺が力いっぱいに抱きしめてしまったら
折れてしまいそうで怖い…ほど。




「なぁ、奈美いいんだよな?
     本当にいいんだよな?」




奈美は顔を真っ赤にしてコクンと頷いた。

その時は本物の笑顔で俺のほうを向いた。

その瞬間に俺の心臓が飛び跳ねた。

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