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あなたがいてくれたから。

第5章 初恋の踏切

「い、今…初めて知りました…。
    本当にすいませんっ!!!」


「大丈夫!俺こーゆー役
 よくやるからもぅ、慣れてんのよ。」

高橋斗真が笑いながら言う。


「本当にすいません………」


私は頭を下げた。


「本当大丈夫だから!
    俺、奈美ちゃんに……。」


今小さい声で何か言ってた。

何を言ったのか聞き取れなくて

頭を上げた私に高橋斗真は




“キス”をしてきた。




「やっぱり、覚えてないよね…。」


今のもすごく小さい声だったけど

今回は聞き取れた。


「ごちそうさま!
 お仕事がんばってくださぃ!
 応援してます!」


高橋斗真は笑いながら

そぅいってその場を去った。


あたしは、そのまま放心状態だった。


「松本さーんBスタまで
      急いでくださーい!」


スタッフさんに呼ばれて私は我に戻った。

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