
あなたがいてくれたから。
第27章 呼び捨てファンタジー
4人で軽く喋ってから
本題の勉強会に移った。
「んー?なんでxが移行するわけ?!」
「だーかーらー」
あたしは今斗真君に
数学を教えてもらってる。
全く分かんないけど。
「こーするとこーなって…ほら!」
「ぁ。ホントだ!凄い凄ーいッ♪」
「だろ?」
「うんッ♪」
やっと分かったよ…なるほどね。
こーするとこーなるのねー
なるへそ。(笑)
あたしは問題を解いていると
「奈美。」
いきなり斗真君の深い声で
呼び捨てにされて驚いた。
人前では“ちゃん”付けで呼んでって
言ってたからなんだか新鮮で。
「なッ、ナニ?!」
あたし驚きすぎだなーって思った時
斗真君にキスされてた。
「ッ?!……///」
あたしはとっさに目を閉じた。
