
あなたがいてくれたから。
第27章 呼び捨てファンタジー
あれ?計量カップが見当たらないな~
「ねー、斗真君~
計量カップってどこー?」
「んー?次は計量カップ?」
「そう!」
「あー。奈美の背じゃ
届かないかもなぁ…」
斗真君はキッチンまで
わざわざ来て
あたしの真後ろに立った。
「なッ、何?」
「何って計量カップ
とりにきたんだけど?」
あたしの上にある棚を開けて
計量カップをあたしに渡してくれた。
「ぁ。ありがとう…///」
「どーいたしまして?」
あたしはなんだか恥ずかしくて
受け取ったらすぐ斗真君に
背中を向けた。
すると斗真君が後ろから
あたしの頭の上にあごをのせて
抱きついてきた。
「ちょッ…と///」
すると、頭の上にのせていたハズの顔が
下にいき肩のところで止まって
耳元で……///
「とってあげたのにそれだけ?」
言わないでー(汗)
