
あなたがいてくれたから。
第27章 呼び捨てファンタジー
それでも、凄く嬉しかった。
実際たぶん背伸びをすれば
あたしでも届きそうな棚だったけど
珠理奈の時とは違って
わざわざ取ってくれたし。
奈美って呼び捨てにしてくれて
何気ないことでもすごくうれしい。
きっとこのお泊まりかいのあと
会えるのは8月か9月になっちゃうと思うし……
一緒に居られる時間を大切にしなきゃ……
なんて考えてたら
スープをこぼしちゃった!
「あっ!」
「あー、もう。
ぼーっとしてるからだよー?奈美ー」
「すいませーん」
「ふいてふいて!」
「はーい」
今は料理集中しないとだったかなー…(笑)
