
あなたがいてくれたから。
第29章 心の端のソファー
ーーーーーーーーーーーーーーガチャ
「んで?説明できる?
俺さっぱりわかんねぇーから。」
「ぅん…。怒らないで聞いてね?」
「わーてるよ。」
「キッチンで背中合わせで
食べ物探してて意外と狭くってそこが。
んでね………………だったの。」
「わかった。じゃあ、一発殴ってくるわ。」
「ダメダメ!」
「わーってるって。
今、そんな気分っこと。」
「本当にゴメンナサイ。
私がもっとしっかりしてたら
良かったのに…。」
自然と涙がこぼれる。
「んなことで、泣くなって。
事故チューだろ?
誰のせいでもないから。
そんなせめんな。」
「うん…」
「なっ?」
「ありがとう。斗真君。」
そのあと、斗真君といろいろ
お喋りをしたりして楽しく過ごした。
でも、なんだかあっさりしすぎてて
なんだか自分が斗真君の物じゃなくなった
みたいでイヤだった。
なんか、不安。なんでだろ?
