
あなたがいてくれたから。
第30章 好き好き好き
今は皆が帰りの荷物を整理してる。
いうならいましかない!
「ねぇ、斗真くんちょっといい?」
「なに?」
あき部屋に入る。
そして、小さく深呼吸をひとつ。
「昨日は、ごめんなさい!」
力強く目をつぶった。
「どーしたわけ?」
「昨日は色々とあったのに
一緒に寝なかったでしょ?」
「あー。それな。」
「うん。」
「確かにショックだったなー」
「ごめんなさい…」
「いいって、また今度な
その時は絶対だから。
じゃあおれ先リビング行くな。」
ダメ。まだ言えてないの…
「あっ…」
あたしは斗真君の服の裾を
とっさに引っ張った。
