
あなたがいてくれたから。
第30章 好き好き好き
「やっと呼んでくれたな。名前。」
あたしはニコッと微笑む。
「ずっと呼びたかったけど
照れくさくて………///」
「呼び捨てでいーよ。
てか呼び捨てがいい。」
「そ?」
「うん斗真って呼んで」
「と、斗真…」
「よしっ」
斗真はあたしの手に固く結ばれていた
Tシャツを解いた。
「奈美いい?」
「…うん///」
斗真の手があたしの腰あたり回ってくると、
それに反応するようにあたしも
斗真に抱き付いた。
お互いに抱きしめあったところで
斗真の熱いものが
ゆっくりとあたしの中に入ってきた。
「………っ…あ…」
声にならない快感が奥から溢れ出す。
斗真と繋がると自然と涙がこぼれた。
本当はイケない恋だって分かっているから。
