
あなたがいてくれたから。
第30章 好き好き好き
それでも彼が愛しすぎて……
この気持ちが押さえきれない。
止まらない。
止められない。
どうしていいのかわからない。
彼に身を任せた。
こんなあたしのどこがいいのか
サッパリ分からないけど
目をあけると目の前には
こんなあたしを愛してくれて
あたしの中で感じてくれている
あなたがいる。
「奈美…スゲェな。こんなの初めてだよ。」
眉間にしわをよせて笑いながらいう
斗真がいる。
それだけですごく幸せだった。
斗真の一言で表情で
一層あたしの中を締め付けさせた。
