
あなたがいてくれたから。
第33章 Afterrain
ライヴは盛り上がり無事終演した。
「お疲れ様でしたー」
「お疲れー」
皆が挨拶していき、
あたしもそろそろホテルに…っと思った時
「奈美。少しいい?」
「ぁ!はい!」
声をかけてくださったのは
優子さんだった。
「今日、ライヴ始まった時全然
集中出来てなかったね。
どういうつもり?
何があったのか知らないけど
プライベートや個人の仕事と
アイドル業はちゃんと、
メリハリつけてやんな!
これぐらい当たり前だよ?
奈美、しっかりやれないなら
今すぐにでも研究生に変わってもらいな。
今のあんたにはセンターなんて
できっこないよ!
もっと見せてよ!センターってとこ!
輝いてるとこ!
頼もしい背中を見せてよ!
これからの48グループを
引っ張っていくのは
奈美なんだよ?!」
「優子さん…」
