
あなたがいてくれたから。
第33章 Afterrain
「でも、みんな乗り切ってきた。
………でしょ?奈美。珠理奈。」
すると優子さんが話しに入ってきた
「優子さん!」
「優子さん?!」
「奈美が熱出したって
しのぶが慌ただしくしててさ
気になってきちゃった。」
「ご心配お掛けしてます…」
「二人共、今の話ちょこっと
聞かせてもらったよ~?
あたしもね今のポジになるまで
すっごく、辛かった!
でも、こんな話乗り越えられたから
今、こーやって後輩たちに
笑顔で話せてると思うの。
センターになったらね
辛いことありすぎる。
なんだか、呪いみたいにね♪」
「呪いって…」
真面目な話なのに優子さんが話すと
笑いが起こる。
「でも、乗り越えてこそセンターだよ。
いい?二人共負けんじゃねーよ。
負けたらあたしが死ぬまで今のポジ
渡さないから。」
優子さんの本気が心にしみる。
「「はい!」」
「それでよしっと。」
優子さんはまたにこっと笑う
「んじゃあ、病人は安静にね!」
「はーい」
「珠理奈はポジ移動だよ
はい!練習ーっ!」
「は、はい!」
「じゃ、奈美じゃーねー♪」
あたしは笑顔で返した。
