
あなたがいてくれたから。
第37章 会いたかった
お茶を持っていくために
ベランダの網戸をひこうとしたら
斗真くんがひいてくれた
「ぁ、ありがと///」
「いーえ?」
ちょっと馬鹿にして笑ってる。
「はい」
お茶を渡すと
斗真くんはお茶を置いて…
「えっ?!」
いきなり抱き寄せられちゃって
耳元でヒトコト。
「そんなに俺の顔見たかったの?」
〜っ///?!
「っ…///」
もうこんなの固まるしかないでしょ。
フリーズせずになんていられない!
「し、知らない!」
「なんだよそれ」
「知らないもん!」
「もん?」
「も、もん…」
「アハハッーーーー
やっぱ俺の彼女は可愛いわー。」
って言いながら
あたしの頭くしゃくしゃって。
「もー!髪の毛乱れるー!」
「可愛いからいいよー」
「やなの!」
「奈美。」
あたしの事をからかってた
斗真くんの声とはいっぺんして
いきなり色気のある深い声になって
つい驚いて斗真くんの方を見たら
「んっ…///」
「ずっとしたかった。」
「あたしも…///」
斗真くんらしい凄くやさしいキス。
あたしも、あたしもずっとしたかった。
お互いちょっと照れ笑いして
なんだか初々しい…
