
あなたがいてくれたから。
第38章 桜の花びらたち
「えっ?!」
斗真くんは急に振り返って
あたしのことを押し倒した。
「そーゆーことならさ
もっと早く言えよ。
服着ちまったじゃんか…」
「ごめんごめん♪」
「ホント奈美はズルい。
……どーなっても知らないから。
今日逃さないし…
誘ったのは奈美だから。」
「ハイハイ♪」
ちょっと不器用な彼の言い方にも
この体制にもずっとドキドキしてる…///
このまま斗真くんとずっと
甘い時間を過ごせますように………
私は。あなたがいてくれたから
頑張れた。ここまでこれた。
そしてあなたに出逢わなかったら
きっとこんな幸せなかったと思う。
ダイスキ。ダイスキ。ダイスキ…
言葉じゃ収まりきれないし
あたしも上手く伝えられてないかも
しれないけど
これだけは言わせて?
「斗真くんがいてくれたから
あたし今すっごく幸せだよ。」
あなたがいてくれたから(完)
