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あなたがいてくれたから。

第9章 泣きながら微笑んで

 
俺は着ていたものを脱ぎ捨てた。

「斗真君っ、ちょっと待って!」

そんなことなど聞く耳も持たずに

俺は無我夢中で奈美に食らいついた


「待って!」


「奈美に拒否権ないから。」


「斗真君聞いて……お願いだから……」



俺がキスしていた奈美の顔には

一粒の涙がこぼれていた。


「ぁ……ごめん。」


俺はやっと、反省した。

あー、やっぱ奈美の涙には弱いな。俺。

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