
あなたがいてくれたから。
第12章 ディスコ保健室
「ぇ?もう女子の大体がそう思ってるよ?
知らないの?奈美が倒れて
あたしが保健室まで運ぼうとしたら…」
「え?!みちるが運んでくれたんじゃ
ないの?!」
「ちがうよー。
まぁ最後まで聞いて。」
「ぅ、うん…」
なんだか、いやな予感しかしない。
「そうしたら、高橋斗真が女子の大群に
「どいて」って慌てて言って
奈美のそばまで駆け寄ってきて
たぶんみんなには聞こえてないと
思うけど奈美に向かって
「がんばりすぎなんだよバーロォ」
って。
でー、
奈美をお姫様抱っこして
あたしに「保健室ってどこ?」って
聞いてきてあたしが案内したってわけ。
お分かりになりましたか?奈美お嬢様?」
