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身代わり妹

第18章 【プレゼント】第三章・聖夜

ピンポーン

ひとしきり笑った後、玄関のチャイムが鳴った。


「あ、俺が出る」

いつも来客は由美さん任せの凌太が、珍しくサッと立ち上がり玄関へ向かう。


凌太の後ろから、優太と凛も着いて行き、玄関から賑やかな声が聞こえてきた。



「こんばんは」

暫くして、リビングに顔を見せたのは、意外な人達だった。


「睦月伯父さん⁉︎ 文子伯母さん⁉︎ 」

姉が亡くなってから、母が身を寄せている…母の兄夫婦だった。


「煌太が生まれて以来だから、半年振りですね。ご無沙汰してます」

慌てて頭を下げた。


「そうだな。美優とは久しぶりだな」

そう言って笑う睦月伯父さん。



─────私”とは”?

どういう意味だろ…?



「今日は凌太さんから、美優ちゃんにプレゼントがあるのよ」

文子伯母さんが、何だか楽しそうに笑ってそう言った。


「……凌太から私に?」

私が呟けば、文子伯母さん達の後ろから、凌太が誰かと一緒に入ってきた。


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