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君のすべては俺のもので

第1章 出逢い

その後。

6時間くらいは大学時代の話に花が咲き。

二宮さんと真田先輩の話も聞いたりして。

時刻は夜中の2時。

「あーもうこんな時間か。そろそろ帰るか、タクシーこっから拾えるよな?」

先輩方は

『今日はお世話になりました』

というお礼を言って次々と帰って行く。

「んじゃ、俺もそろそろ帰るか」

「あ、私もそろそろ帰るね、霞」

さっさと靴をはき逃げるように美帆が帰って。

「あ、和也寝てるし、んーどうしよ? 俺、家知らないしな」

そう言いながら、先輩は頭をくしゃくしゃとやる。

「迷惑かもだけど、和也今日だけ泊めてやってくんない? 明日、仕事ないらしいし。きっと疲れててもう起こしても起きないと思うし」

あー、真田先輩にそんな頼みごとされたら私、ことわれないじゃないですか。

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