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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「詞…何かさ、嫌な予感がするから。」


「へっ?嫌な予感…。」


そんなのしょっちゅうだよ!


と、その瞬間


「宮脇ちゃん、おっ疲れ様~!」


待ち合わせ場所に、高橋さん…を乗せた車が到着してしまった。


あぁあぁ~!
態との様な、絶妙なタイミングで来ないでよ!


柴多の顔は、見たことないくらあ渋い顔をしている。


「柴多さんも居たんだぁ~。Men'sMode見ました?」


「はい…カッコ良かったですよ。」


「やった~!柴多さんに褒められちゃった!」


やめて!やめて!
煽らないでよ~!


「とりあえず、いつまでも路駐もなんだから~またね!」


「宮脇ちゃん、お借りします~!」


ニヤリと笑う高橋さん。


車に向かう瞬間…


「詞…俺、店辞めるかも。」


それは、私にだけ聞こえるか聞こえないかの様な声。

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