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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「え…柴多、今なんて…。」


そう聞き返したが、車のドアで遮断されてしまい、窓越しに見た柴多の顔は、切な気だった。


『店を辞める』


嘘…なんで?


頭の中が、グルグルしてくる。


「宮脇ちゃん、顔色悪いよ~。」


「あ…大丈夫。」


「ふ~ん。柴多さん、本当に宮脇ちゃん好きだよね。」


「なっ…。」


高橋さん、柴多の気持ちに分かってて、それで構って来てたのはなんでよ。


「そうそう~Men'sMode、好評だったよ。次回なんだけどさぁ~。」


「はぁ~?」


そして何故、今の話からいきなり切り替えれるんだ!

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