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旦那様と甘い日々

第2章 chapter 2




「え、…」と振り返ると彼はベッドから体を起こし、「腹減った」と頭を掻いた。


て、え……終わり…ですか……


彼のいきなりの行動の変化に驚かされる。ていうか、この状態で終わられると……逆に……


「文?ご飯食べないの?」


「っ……」


「……先行くよ?」


「……あ、」


待って……、と私何を思ったかベッドから腰をあげた彼の腕を咄嗟に掴んでしまった。立ち上がっている彼と未だベッドの上で倒れている私。


私を瞳に映した瞬間、彼の口角が上に上がるのが目に入り、やってしまった!と思った。はめられた。


「なに?」なんて、分かってるくせに……言いたいこと…して欲しいことも…


「意地悪……っ…」


「ん?なんて?」


「っ!!」


この人、……なんでこんなにひねくれてるの!?


私は掴んでいる手の力を強くして彼のことを見上げる。ニヒルな笑顔で私を見下ろす彼はどうしようもないドSなのだ。


時間が立つに連れてどんどん体の我慢ができなくなっていく。とにかくイキたくてしかたがない。


私は色々な羞恥にまみれながら、その事を口にした。





「続き…してください……」






そう言った瞬間、彼は思い切り私のことをベッドの上に押し倒し、そのまま唇を捕らえるとめちゃくちゃに私の中を荒らした。


チュッチュッと彼は音を鳴らしながら私の舌を器用に吸う。


「ふっんぁ、…んん」


唇が離れると私の顔に彼のと混ざった唾液が落ちてくる。それを舐めるようにして掬うと彼は至近距離で、


「今更撤回は無しね」


と囁いたのに対して、あのまま終わらせておけば良かったのではないかと瞬時に後悔した。




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