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お嬢様のえっちな遊び

第5章 残酷な風が吹き荒れた森

絶望に打ちのめされたアルフは数日間部屋から出なかった

「放っておきなさい」

エリスはみなに厳命した
優しさから放たれた言葉だった



何も事情を知らされなかったアルフは女の思惑とは反対に嫌いになどなれなくて幾夜も苦しめた

まだきっぱりフられたほうがマシだったのに女はそれをせず逃げた

貴女に誠意はなかったのか
ひどい裏切りに涙した

そのことに苛立ち、向ける相手もおらず悲しみか憎しみかが溢れ、毒の茨棘のように刺さって蝕んだ



幸せな日々を想い、膝をついて拳を打ちつけ続けた



忘れるべきだと頭では思うが今でも鮮明にメアリの感触を思い出せるアルフは気が遠くなるほど苦しみぬき、やがて人格に支障をきたしてしまった

心の整理がついた時純粋だったアルフは完全に人が変わり鋭い目つきで虫けらみたく女を見下していた

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