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お嬢様のえっちな遊び

第2章 怯えた子犬は何を見るか

「さて、アルフ
話してくれないかしら」



見計らって隣に座ったエリス

ビクッ…!
予想通り過敏に反応したアルフの手を優しく握る

優しく、そしてじっと
目を見つめた



「私は怖くないわ
アナタの思う怖い人間と違う
全く違う生き物よ」

「あ……ぅ…」



エリスの目は優しかった

もちろんすぐにアルフの警戒が解けるわけではなかった

しかし



「わかってもらうまで
いつまでもこうしてるつもりよ
私の目を見て
ねぇアルフレド?
押し売りはしないけど
少しも見ないのは反則だわ」



前屈みで覗き込むエリス
アルフの目に何よりもまず偽りのない瞳が飛び込んできた
きれいな女に気後れする

今までの人とは違う対等で対話が成立する美しい女性に、信じたあとの裏切りを恐れてアルフはためらった



勝負とも言える時間が経った
エリスの勝ちだった

アルフが涙を浮かべたのを合図に信頼が生まれた



「僕には主人がいました
けれどミスをしてしまって
MyLordは僕を…捨て…ました
最後に新しい飼い主を探せと仰り
身ぐるみを…
それで探せるものなら、と…」

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