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お嬢様のえっちな遊び

第2章 怯えた子犬は何を見るか

「…そう」



カタカタと震えている

屋敷の門には番兵がいるし、
人前に出れぬ姿では助けを求めることも叶わない

かといって
いずれは見つかるだろう
いや、それが狙いだ

恐らくその主人はアルフの滑稽な姿を肴に酒を楽しみ、誰よりも大笑いするつもりだったのだろう



「よかったわね」
「…Missエリス?」
「運がいいわ」
「…なぜでありましょう?」
「雇い主が見つかった」



アルフはぽかんとしていた



「どうかしら
人手不足のうちにくるのは」



エリスはニカッと笑った



これが二人の出会いだった

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