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イケメン部とあたし

第1章 プロローグ!

―――「栞菜ーーっ!」


廊下を歩いていると、大きな声で呼ばれた。この声は…紗千?

振り向くと、遠くから走ってくる紗千。


「紗千。どうしたの~?」

「あのねっ!聞いて、聞いて!」

「う、うん…聞くから。落ち着いて」


いつも大人しい紗千が、こんなに慌てるなんて…よっぽどのことが、


「私、彼氏できた!」

(’◇’)!?

ワタシ、カレシデキタ…?


「…かっ、かかかか…彼氏!?」

嘘…マジ!?


「うん!うん!」

「わーっ!おめでとーっ!!ねえ、相手誰!?」

「えっとね――」


彼氏かあ…
親友の”橘紗千(たちばなさち)”の話を聞きながら考える。

彼氏…私には全く縁のないことだね。今は。

中学の頃、いくつか付き合ってたけど結局ダメ。私って恋愛向いてないんだと思う。


でもやっぱり…身近に恋愛者がいるとなーっ。



そんな私は”一条栞菜(いちじょうかんな)”。ここ、三國高校2年C組、帰宅部です♪

何といってもこの”平凡”さ!!


何もかもがフツーの、女の子なのです。


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