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深く愛して 。

第1章 出会い


先生「どうした?そのアザ…」

久美「………なんでもないです。」

(だって言ったってなにも変わらないし)

先生「なにかあるならいいなさい。
俺がなんとかしてやるから。」

久美「本当に先生はなんとか出来るんですか?」

(今まで言ってもみんな逃げたじゃない。
それに男だし…暴力とかで解決させるんじゃないの!?
父親と同じように)

先生「してやる!だから先生に言いなさい!太田!」



久美「実は父親に殴られたときのアザです。
今まで家庭内暴力に気付いた先生、近所の方
みんな見てみぬフリをされてきたので
先生にも期待してません…

でも…助けて下さいっ」

なんも期待してなかった。
ただこの状況から抜け出せるならって
考えて出した言葉。

“助けて”だなんていつぶりに言っただろう?

自分はただ親の性欲で出来た
要らない存在なのに。

出会って1日のこんな若い男の先生に
なんも出来るハズない。

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