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# 2011

第11章 マニュアル

領楽が、この後、呟いた。
「この剣で、朱雀を、変える事が、できるのか・・・?」
その時だった。
センサーが、再び、リアクションした。
褒得が、口ずさんだ。
「玄武か・・・?」
領楽が、センサーに、再び、応える。
「どなたやねん。」
センサーが、応えた。
それは、女性の声だった。
「白虎だ・・・。少し、話してもいいか?」
そう。
それは、風のカオスだった。
白虎が、ナゼ、建物に、訪れたのか。
風のカオスは、チームに、何を話すのだろうか。
領楽が、金髪で、セミロングの女性を、部屋に導く。
白虎は、細身のスーツを、着こなしている。
チームが、イスに、腰を預けると、風のカオスも、イスに、佇んだ。
白虎が、すぐ様、説明に入る。
「青龍から、御言葉を、お預かりしてきた。」
褒得が、不思議そうな表情になって、言う。
「青龍・・・からなのか?」
風のカオスが、一言。
「朱雀の事だ。」
白虎の、この言葉に、チームの、目の色が変化した。
風のカオスが、伝える。
「朱雀には、冷静さを意識して、接すると良い。と、いう事だ。」
レオンハルトが、問う。
「ナゼ、そこまで、気を、配らなければいけねェんだよ・・・?」
白虎が、答える。
「朱雀は、変わった思想を掲げているカオスだ。その為、言葉を、セレクトして、話さなければならん。」
領楽が、質問する。
「もし、そうしなければ、どうなる?」
風のカオスが、伝える。
「人類を、消す方向に、赴くかもしれんな。」
チームは、返す言葉が、なかったのだった。
しかし、白虎が、アシストする。
「だが、お前達だったら、巧くやれるのかもしれない、とも、思っているのだ。」
チームは、風のカオスの話に、吸い込まれているみたいである。
金髪の女性が、無表情で、淡々と、話す。
「青龍も、そう思ってらっしゃる様だ。」
チームの目に、エナジーが灯る。
白虎が、話を、まとめる。
「お前達に、任せる、と、いう事だ。」
少し、部屋に、静けさが佇んだ後、領楽が言葉を口にした。
「オッケーだ。分かった。」
金髪の女性が、微かに、微笑んでいるかの様に見えた。

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