テキストサイズ

# 2011

第3章 ユーティリティーチーム

約1時間後、チームの、初陣の用意が整う。
用意したのは、褒得だった。
メカニッカーの彼が、パイレーツ用のアイテムを、いとも簡単に造りあげたのである。
褒得が、解説する。
「オレが、ひらめいたのは、これだ。オレ製の、ライトサーベルとシールドだ。」
彼は、テニスラケットの、グリップの様な物と、コンパクトな、盾を、3人に見せた。
褒得が、再び、説明する。
「このグリップの、上の方に、ボタンがある。これを、押すと、光の刃が作られる。」
確かに、青のグリップの上方に、黒の、ボタンが、設けられている。
彼が、盾の説明に、入る。
「このシールドの、裏の上の方に、これもボタンがある。これを押すと、レーザーでひし形の盾が作られる。」
確かに、青の盾も、裏側の上方に、黒のボタンがある。
領楽が、質問する。
「どーゆう意味やねん?」
褒得が答える。
「百聞は、一見にしかず。」
チームは、海賊と、戦闘モードに入り込んだ。
ナゼなら、褒得のアイテムを、アドリブで試したかったからだ。
翌日の朝、チームは、褒得の造った船でオーシャンパシフィックに、乗り込んだのだった。
領楽が、右手で、ライトサーベルを振るう。
フッ飛ぶパイレーツ。
ライトサーベルではなく、銅の剣、というカンジだ。
斬るというより、弾く、という様なのであった。
青のグリップから、1メートル位の、細い光の刃が、できるのだ。
褒得の、加工と、工夫で、斬る、と、同じ位の、オフェンシブ能力がある。
ライトサーベルをほとばしらせながら、海賊を、蹴り飛ばす、レオンハルト。
黒のミリタリージャケットに同色のズボンをまとったヤツらが、どんどんフッ飛んでいく。
パイレーツが、マシンガンで向かってくるが、これを、果歩が、シールドでカバーする。
コンパクトな盾から、レーザーが、ひし形をつくり、マシンガンを、テッシュウさせる。
レーザーシールドが、盾よりも、2ランク位、守備範囲が広いという事もある。
これも、褒得の、加工と、工夫に、あるのである。
海賊船は、大きめだが、それをほぼ、チームが、のっとっていると、言ってもいい様だ。
褒得も、ヤツらを、ライトサーベルで振り切る。
海賊は、意識はあるが、誰1人として、動けない、と、思いきや、倒れていたヤツらの姿が、いつの間にか、消えていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ