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# 2011

第3章 ユーティリティーチーム

領楽が、改めて、話をする。
「青龍、朱雀、玄武、白虎、この中で、まず、どのカオスに、行動を理解してもらうのか、人間(オレ達)を、認めてもらうのか。」
3人が、領楽に目を向ける。
彼が、オプションの、幅を広げる。
「どの様な行動をし、世界を救うのかという事だ。」
レオンハルトが、意見を、投じる。
「オレ達が、世界を救う?おこがましい話だなぁ・・・?」
領楽が、シカトというプレーでこれを一蹴。
褒得が、アイデアを灯らせる。
「青龍からってのは、どーだよ?青龍っていうのは、水のカオスだろ?海賊、ブッ倒してやろーぜ。」
3人が、褒得の話に、集中する。
彼が、呟いた。
「海の敵である、海賊を、消してやろう。」
果歩が、微笑んだ。
「いーんじゃないの?そのシゴトに成功すれば、青龍が、味方になってくれるかもしれないしね。」
その後、微笑みから、切り替わった。
悪の華だ。
彼女が、1人の少女から業師になった瞬間だった。
褒得が、思いを描く。
「オンナって、おっかねー!!」
果歩が、呆れて、これを弾く。
「意見に賛成してやったのに、何だその言い方はよ・・・。」
レオンハルトは、ドライなカンジであった。
「カオスってものを、信じるワケだ・・・。カネにもならねェコトを、やんのかよ・・・。何か、よく分かんねェなぁ・・・。」
領楽が、まとめる。
「やってみなきゃ、分かんねーだろ。とりあえず、やってみよーぜ。」
チームのスケジュールは、どうにかこうにか、定まった様であった。
レオンハルトが、あらかじめ、確認する。
「オレ達、フリーターが、カオスを説得するのか・・・?」
3人が、レオンハルトに、目をやる。
彼が、ニヤけながら、呟いた。
「いっそ、世界を、変えてやろうか。」
この言葉が、チームを、笑いに導き、コミュニケーションが、多少、深まったのだった。

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