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恋のハードル高し!!(に)

第1章 予兆

「ん……ミラ、ゴッホって何?」


「す……好きな人に耳を贈ったんでしょ?
ん?だとすると、耳を食い千切られて逞に取られたら……私がゴッホ?」


「あぁ、そういう意味ね。……俺がミラの耳を食いちぎったら傷害罪の犯罪者だし、ゴッホも何も無いだろ。んっと、バカだなぁ。
それに、いくら好きな相手でも、俺は耳を贈ったりしないよ?痛いのヤダし」


「っ私だってヤダよ!!」


「ミラは……少しくらい痛みを知っておいた方が、成長するんじゃない?……それに、今のは俺が好きだから噛んでんの!!」


再度、耳に噛み付いて来た逞は、噛むと言うより舐め吸うかんじ?!
どっちにしろ、困る!!


「ひゃっ!!道、ここ道!!公共の場で、何してくれてんだ!!」


「道じゃなければいいの?やっぱり草むら?」


ケタケタと笑ったかと思えば、また本噛み!!


「良くな、良くない!!千切れるー!!」

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