
悪魔と淫美な世界へ
第3章 ~淫乱美女姉妹~
放課後…
授業を終えた生徒達が、ぞろぞろと校門を後にしていく姿があった。
その中に独りで歩いているゆきの姿もあり、何だか暗く元気がない感じだ。
「はぁー…」
なんか帰りにくい…
魁‥もう家にいるかな …?
「ゆき先輩…」
聞き覚えのある可愛らしい男の声に、ゆきは驚いて振り返った。
視線の先には、遠慮がちに近付いて来る蒼空の姿があり、気まずい空気が漂う…
「…蒼空‥‥」
どうしよう…
あんな事があった後だ から凄く気まずい‥‥
「ゆき先輩…
友達として始めてくれ ませんかっ?」
「えっ…?」
意外な言葉に、ゆきは驚きを隠せず目を見開いたまま固まってしまった。
「あの時‥おれを選んで くれなかったのはショ ックだったけど…
でも…
友達でもいいから
ゆき先輩と楽しく話し したりしたいと思って
…駄目‥かな…?」
潤んだ瞳で見つめられ、ゆきは一瞬ドキッとした。
その目、反則っ…
…まあ…
友達なら‥いいよね… ?
「‥‥うん
友達としてよろしくね 」
「ありがとうっ!」
パァッと蒼空からいつもの明るい笑顔が戻り、ゆきの隣に立った。
「一緒に帰ろうっ♪
悪魔の彼氏は迎えに来 てないんでしょう?」
「う‥うん…」
悪魔の彼氏って…
まあ‥間違ってはいな いけど‥‥
ゆきは苦笑いしながら、蒼空と並ぶ様にまた歩き始めた。
