痛い女の子の妄想劇場
第4章 ~変わりだす人生~
「とりあえず、質問はないけど...。そこまで王家のことを知ってるあなたはいったい何者なの?」
「あたしの正確な肩書きは、女王近衛隊隊長、佐伯真人だよ。
君が、王宮に移動する際の身辺警護が今回の任務。」
「学校の教科書と、私の記憶が、あっているのであれば、女王近衛隊隊長には男しかなれないはず
だと思ったんだけれど。」
確かに、先日習ったばかりの『王宮の歴史について』では、先生が
『近衛隊には、女性もなることが可能ですが、隊長にはなることができません。
これは、決して男女差別ではなく、女性の体を気遣ってのことなので、女生徒の皆さん、
勘違いしないように。』などと話していたはず。
でも、今現在ここに居る自称近衛隊隊長は、一人称があたしだし、
どう考えても着ている制服は女性用。
これは一体どういうことなのだろうか。
「あぁ、あたしの本当の性別は男なんだけど、今回の任務は、相手が女の子だし、
心細くなったりしないようにと考えた女王の命令で、あたしは、女装してるの。
普段からこの格好ってわけじゃないから、安心してね?」
なるほど、言われてみると、真人という名前もあまり女の子では聞かないし、
ところどころ男っぽい口調だったのは
そのせいだったのか。
「納得してくれたかな?それじゃあ、王宮へ向かおうか。女王が首を長くして君の事を待ってる。」
「ちょっと待って!!納得はしたけど、王宮へ向かうってどういうこと!?」
確かに真人のことは、納得したし、真人も嘘をついていないだろうから、
真人が教えてくれたことを信じる。
でも、私が王家を継ぐことに納得してないし、女王になりたいとも思ってない。
「悪いけど、今の君のは女王になることに対して拒否権は全くないよ。
これは、女王の命令だし、君はまだ王座を継いでいないから、王に反対することはできない。」
そんなことは知らなかった。
というか聞かされてない。
もう少し反抗しようかと思ったけれど、次の真人の一言で、やめた。
「もしも君が抵抗するようならば、武力を行使するよ?」
物騒なことを言いながら、真人の口元は微笑んでいる。
「従います」
こうして、私は王宮へ行くことになった。
「あたしの正確な肩書きは、女王近衛隊隊長、佐伯真人だよ。
君が、王宮に移動する際の身辺警護が今回の任務。」
「学校の教科書と、私の記憶が、あっているのであれば、女王近衛隊隊長には男しかなれないはず
だと思ったんだけれど。」
確かに、先日習ったばかりの『王宮の歴史について』では、先生が
『近衛隊には、女性もなることが可能ですが、隊長にはなることができません。
これは、決して男女差別ではなく、女性の体を気遣ってのことなので、女生徒の皆さん、
勘違いしないように。』などと話していたはず。
でも、今現在ここに居る自称近衛隊隊長は、一人称があたしだし、
どう考えても着ている制服は女性用。
これは一体どういうことなのだろうか。
「あぁ、あたしの本当の性別は男なんだけど、今回の任務は、相手が女の子だし、
心細くなったりしないようにと考えた女王の命令で、あたしは、女装してるの。
普段からこの格好ってわけじゃないから、安心してね?」
なるほど、言われてみると、真人という名前もあまり女の子では聞かないし、
ところどころ男っぽい口調だったのは
そのせいだったのか。
「納得してくれたかな?それじゃあ、王宮へ向かおうか。女王が首を長くして君の事を待ってる。」
「ちょっと待って!!納得はしたけど、王宮へ向かうってどういうこと!?」
確かに真人のことは、納得したし、真人も嘘をついていないだろうから、
真人が教えてくれたことを信じる。
でも、私が王家を継ぐことに納得してないし、女王になりたいとも思ってない。
「悪いけど、今の君のは女王になることに対して拒否権は全くないよ。
これは、女王の命令だし、君はまだ王座を継いでいないから、王に反対することはできない。」
そんなことは知らなかった。
というか聞かされてない。
もう少し反抗しようかと思ったけれど、次の真人の一言で、やめた。
「もしも君が抵抗するようならば、武力を行使するよ?」
物騒なことを言いながら、真人の口元は微笑んでいる。
「従います」
こうして、私は王宮へ行くことになった。