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痛い女の子の妄想劇場

第2章 ~日常の崩れ去る音~

「つまらない」最初に思ったのはこれだった。
今までの人生でまともな友人ができたことがない。
「友達を作る」それが人生において、最大で最難の目標になりそうだ。
友人とばらばらに帰った日の翌日。
教室に入ると、私の机がなかった。教室を見渡すと、教室の隅っこでクラスの子達が
チラチラとこちらを見ながら笑っていた。
まあ、ショックを受けなかったといえば、嘘になるが、小学校、中学校と
同じことの繰り返しで、すっかり慣れていた。
その日から人と話さなくなった。
もちろん先生から伝言などを頼まれたら伝えたが、それ以外は話しかけても無視された。
それから一週間たって、私は「真人」と出会った。

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