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ただ愛されたかった。

第4章 第4章---"後悔"---


「あー♪莉奈ぁ♪」

甲高い声をあげて
抱きついてきたのは夏希。
お酒を飲んでいた。

座って座ってと進められ
夏希の隣に座った。

「莉奈、電話何回もしたのに。」

携帯の着歴を見ると
夏希から3回くらい電話があった。

「あ..ちょっといろいろ
忙しかったからさ。
ごめんね」

龍平から缶ビールを手渡され
みんなで乾杯した。


(達也くん居ないんだ..)


淋しい気持ちでいた。

夏希、龍平、私。


また彼との事を考えていた。
"最後にヤらせてよ"と言った
彼の顔が頭によぎった。

感情など何一つない、
冷めた表情、冷たい目線。

"本当に最後だ"
"好きな奴いんだ"

「莉奈、飲んでる?」

「え..あぁ..飲んでるよ」

と言ったが1口2口しか
飲んでいなかった。
こんな気分でお酒なんて
飲む気になれなかったからだ。


「莉奈」


夏希が私の手を掴んで
違う部屋に連れていかれた。


「え、なに?」

「なに?じゃないじゃん!
あんた今日彼と何かあった
んじゃないのー?
元気ないし、下向いて考え事
しちゃってるしさ。」


夏希には伝わっていた。
同じ女だからだろうか。


「ちょっと喧嘩しただけ!
別に何もないから大丈夫」


夏希は私の頭をぐじゃぐじゃ
しながら「我慢すんなよ」と
言って部屋に戻った。

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