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案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

「じゃあ渋谷さんは…!」

「すぐそこにおるではないか。」

神前は凛丸の後ろを指差した
うっすら明るい部屋の奥が垣間見得る

目を凝らす

「…え…」

そこには両手足を縛られ壁に貼り付けにされた渋谷が居た。

「その男で生贄は最後、馬頭牛頭の復活の儀式には決まった数の生贄が必要で、それが1人でも足りない、もしくは1人でも多いと失敗してしまうのじゃ。」

神前は縛られた渋谷の目の前に立つ

「彼が最後、もう犠牲は無い。彼や他の生贄達のおかげで、先代の無念は晴らされ、地獄の門番は解放される。この男も、数多の犠牲が自分1人で終わるのならば、本望だろう。」

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