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案内屋 〜アンナイヤ〜

第1章 きさらぎステーション 其ノ一

「はぁ…。」
「さて、それだけ分かれば充分。とりあえず仮採用ってことで。」
「バイトなのに、仮ですか?」
「うんまぁ、このまま本採用しちゃってもいいんだけど、一度ウチの仕事をちょこっと体験してもらいたいのさ。」
「なるほど…。」

一体どんな仕事なのだろう?案内屋、という一見簡単そうなその仕事のイメージが凛丸の中で徐々に変わり始めていた。

「凛丸クン、今日は空いてるのかい?」
「え?」

空いてはいた。しかしさっき母と通話で早く帰ると約束してしまったのだ。

「ごめんなさい、今日は…ちょっと。」
「分かった。じゃあ明日、仕事を体験してもらうけど、いいかな?」

凛丸は少し不安だったが首を縦に振った。

「はい。お願いします…。」

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